MCA無線はマルチチャンネルアクセス方式を採用している

MCA無線はマルチチャンネルアクセス方式を採用している

MCA無線とはMulti-Channel Accessの略で、800MHz帯の電波を利用したデジタル業務用移動通信を指します。
マルチチャンネルと呼ばれる方式を採用していることからMCA無線と呼ばれているのですが、この方式は限られた周波数の有効利用を図るために考案されました。
この方式では、あらかじめ複数の周波数を用意しておき、中継局が自動的に空いているチャンネルを選択して利用者に割り当てます。
全てのチャンネルが使われている場合は予約状態となり、チャンネルが空き次第割り当てられる仕組みとなっています。
MCA無線では中継局が利用する周波数をコントロールするので、複数の利用者が効率的に限られた通信チャンネルを利用することが可能です。
なお、MCAというのはあくまで通信の方式を指すため、サービス名は各事業者によって異なります。
また、MCA無線は無線機同士で直接電波をやり取りするのではなく、中継局を介して通信を行うため通信範囲が全国レベルで広いという特徴があります。

複数の周波数の電波を使い輻輳し難く、災害時に非常に強いMCA無線

MCA無線は、1982年10月から一般財団法人移動無線センターMobile Radio Centerが40年以上渡って提供している災害に非常に強い通信方法であり、実際に東日本大震災や阪神・淡路大震災などの大災害時にもしっかりと機能していました。
一般財団法人移動無線センターは、800MHz帯の電波を利用したmcAccess eと国際的に標準化のLTE技術を適用したとMCAアドバンスの2種類の通信サービスを提供しており、MCAアドバンスは2021年4月から提供されている新しいサービスです。
MCA無線は、国際的に標準化されたLTE技術を適用した共同利用型の自営無線システムであり、複数の電波の周波数から自動的に空いている周波数を選択するので輻輳しにくく安定しています。
加えて、全国に中継局が、117箇所あるので繋がりやすくとても便利です。
NTTドコモのLTEサービスエリアを利用するMVNO網をプラスして、通信を二重化しているのさらに信頼性が高い通信方法です。

MCA無線に関する情報サイト
MCA無線の情報サイト

こちらのサイトは、災害時無線にも使用することができるといわれているけれども、知名度はIP無線機よりも低めであまり知られていないMCA無線に特化した情報をご紹介しており、特徴やミニ知識について解説しています。特徴の中には色々なものがありますが、その中でもマルチチャンネルアクセス方式を採用している点と高いセキュリティがあるなどについて詳しく解説しているので、現在無線機の導入を検討されている人など参考にされると良いでしょう。

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